越境ECコンサルティングの実践中によくある質問と回答をまとめました。Shopifyストア構築から集客、物流、法規制まで、各フェーズで疑問が生じた際にご活用ください。
始める前の疑問
Q. 越境ECは初心者でも始められますか?
A. 始められます。ただし、eBay無在庫やShopee無在庫と比べると、自社EC(Shopify)は集客を自分で行う必要があるため、難易度は高めです。まずはプラットフォーム販売(eBayやShopee)で越境ECの基礎を経験してから自社ECに進む方が、リスクを抑えて始められます。
Q. 初期費用はどのくらい必要ですか?
A. 最低限の費用は以下の通りです。
- Shopify月額:$39/月(Basicプラン)
- 独自ドメイン:年間$14〜
- 商品仕入れ:10〜50万円(商品による)
- 広告費:月10〜30万円(最低3ヶ月分を用意)
- 合計:50〜150万円が目安
無在庫モデルで始める場合は広告費のみで済むため、月10万円程度からスタート可能です。
Q. 英語ができなくても大丈夫ですか?
A. 翻訳ツール(DeepL、ChatGPT等)で基本的な対応は可能です。ただし、広告コピーや商品説明は「自然な英語」が求められるため、最終チェックはネイティブに依頼することを推奨します。Fiverr等で$5〜$20で依頼できます。
Q. eBay/Shopee輸出とShopify自社ECは何が違いますか?
A. 最大の違いは「集客を自分でやるかどうか」です。eBay/Shopeeはプラットフォーム自体に集客力があるため、出品すればある程度のアクセスが来ます。Shopifyは自分で広告・SEO・SNSを使って集客する必要があります。その代わり、手数料が低く(決済手数料3〜4%のみ)、顧客データを取得でき、ブランド構築ができます。
Shopifyストアに関する質問
Q. Shopifyのプランはどれを選べばいいですか?
A. 最初はBasicプラン($39/月)で十分です。月商100万円を超えたらShopifyプラン($105/月)に切り替えてください。Advancedプラン($399/月)は、関税事前計算機能やスタッフアカウント追加が必要になった段階で検討します。
Q. 無料テーマと有料テーマ、どちらを使うべきですか?
A. 無料テーマ「Dawn」で十分です。有料テーマは見た目は良いですが、ページ速度が遅くなるリスクがあります。越境ECではページ速度がSEOとCVR(コンバージョン率)に直結するため、軽量なテーマを推奨します。
Q. 複数の国に同時展開すべきですか?
A. 最初は1〜2カ国に絞ってください。アメリカと台湾が初心者に最適です。複数国に分散すると、広告費が薄まり、カスタマーサポートの負荷が増え、どの国でも中途半端になります。1カ国で月商100万円を達成してから次の国に展開しましょう。
商品に関する質問
Q. どんな商品が越境ECで売れますか?
A. 日本商品で海外需要が高いカテゴリは以下です。
- 美容・スキンケア(日本のコスメは世界的に人気)
- キッチン用品(包丁、弁当箱)
- 文具(万年筆、マスキングテープ)
- アニメ・ゲームグッズ
- 伝統工芸品(陶磁器、漆器)
- 食品(抹茶、日本酒、お菓子)
ただし、食品・化粧品は各国の法規制(FDA、EU規制等)に注意が必要です。
Q. OEM商品と既製品の転売、どちらがいいですか?
A. 長期的にはOEM(自社ブランド商品)を推奨します。転売は始めやすいですが、価格競争に巻き込まれやすく利益率が低下します。OEMは初期投資がかかりますが、ブランドとして差別化でき、利益率30〜50%を維持できます。最初は転売で「売れる商品カテゴリ」を見つけ、そのカテゴリでOEMに移行するのが最善の流れです。
集客・広告に関する質問
Q. 広告はどのプラットフォームから始めるべきですか?
A. Google Shopping広告から始めてください。購買意欲の高いユーザーにリーチでき、ROAS(広告費用対効果)が最も高い傾向があります。次にMeta広告(Facebook/Instagram)、その後Pinterest、TikTokの順で展開するのが効率的です。
Q. 広告費はどのくらいかけるべきですか?
A. 最初は1日$20〜$50(月6〜15万円)から始めてください。最初の2週間はデータ収集期間として赤字を覚悟してください。CVRとROASが安定したら、段階的に予算を増やします。目安として、ROAS 3.0以上(広告費1万円で売上3万円)が出たら予算を倍増させるタイミングです。
Q. SEOだけで集客できますか?
A. 長期的にはSEOも重要ですが、最初の3〜6ヶ月は広告がメインになります。SEOは成果が出るまでに時間がかかるため、広告で売上を立てながら並行してSEOコンテンツを蓄積する戦略が最適です。ブログ記事、商品レビュー、ハウツー動画などをShopifyのブログ機能で発信してください。
物流・配送に関する質問
Q. 国際配送はどの業者を使えばいいですか?
A. 商品の重量・サイズ・配送先によります。
- 2kg以下の小型商品:日本郵便ePacket(安価、追跡あり、7〜14日)
- 2kg以上の商品:日本郵便EMS(追跡あり、3〜7日、やや高い)
- 高額商品・急ぎ:FedEx/DHL(2〜5日、高い)
Ship&coアプリを使えば、Shopifyの注文データから送り状をワンクリックで作成できます。
Q. 関税はどうなりますか?
A. 関税は購入者(バイヤー)の負担です。商品ページに「Import duties may apply and are the buyer’s responsibility」と明記してください。Shopify MarketsのDuty & Import Tax機能を使えば、チェックアウト時に関税を事前計算して表示することも可能です(Shopifyプラン以上)。
Q. 返品が来た場合はどうすればいいですか?
A. 返品ポリシーを明確に掲載し、以下のように対応してください。
- 商品不良の場合:全額返金。商品の返送は不要(国際返送は高コストのため)
- お客様都合の場合:返送料はお客様負担。商品到着後に返金
- 低額商品($30以下):返送不要で全額返金が効率的(返送料の方が高くなるため)
法規制・税務に関する質問
Q. EU向けにはVAT登録が必要ですか?
A. €150以下の商品をEU向けに販売する場合、IOSS(Import One-Stop Shop)の登録が推奨されます。IOSSに登録するとVATをチェックアウト時に徴収でき、顧客は関税なしで商品を受け取れるため、CVRが向上します。登録はサードパーティサービス(例:Ship24、SimplyVAT)経由で可能です。
Q. 確定申告はどうすればいいですか?
A. 越境ECの売上も日本の所得として確定申告が必要です。輸出売上は消費税の免税対象となるため、課税事業者であれば消費税の還付を受けられます。還付額が大きいため、年商が一定規模に達したら税理士に相談することを推奨します。
その他の質問
Q. どのくらいで成果が出ますか?
A. 自社ECの場合、最初の売上が出るまでに1〜3ヶ月、安定した月商を達成するまでに3〜6ヶ月が目安です。プラットフォーム販売と比べて時間はかかりますが、一度軌道に乗れば利益率はプラットフォームの2〜3倍です。
Q. このコンテンツで分からないことがあったらどうすればいいですか?
A. ページ右側の「質問はこちら」ボタンからAIチャットに質問してください。カリキュラムの内容に基づいて、あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスを即座にお返しします。商品URL、スクリーンショット、数字データを添えて質問すると、より的確な回答が得られます。
