森平です。
僕は輸出・輸入ビジネスを
始めて3年ぐらい経ちました。
今でこそ、
物販ビジネスは粗方自動化し、
皆さんに情報発信するくらいの
余裕が出来ましたが、
始めた当時は目も当てられないくらい失敗だらけ(笑)
トライアンドエラーを繰り返して
その都度に修正してきた訳ですが…
何もこれから中国輸入に取り組む初心者が
同じ失敗を繰り返すことはないです。
今回は失敗あるあると対処法を
まとめたので参考になれば幸いです。
中国輸入ビジネス 失敗事例(リサーチ)
まずはリサーチの失敗事例から
みていきましょう。
- ツールで儲かる商品が見つからない
- 仕入れてすぐに利益がでなくなった
- 利益が出ると思ったら計算が甘かった
- 仕入れ数量が適当すぎた
- シーズン物が大量に売れ残った
リサーチでの失敗はこんなところです(^-^)
ツールで儲かる商品が見つからない
僕はもともとあまり
中国輸入でリサーチツールを
使うことはなかったですが、
ツールを使ってリサーチしている人は
多いですよね。
しかし、ツールで利益が出る商品が
なかなか見つからないってケースは多いです。
中国輸入×Amazonのリサーチツールは
大きく分けて
・在庫追跡ツール
・画像検索ツール
の2つです。
在庫追跡系のツールは
在庫数を増減を記録するものです。
販売個数を正確に測れるので
仕入れ個数の目安になります。
データを取得するのに時間が掛かるのが
多少ネックですが
補助的にあれば便利なツールです。
問題は画像検索系のツールです。
画像検索系のツールは
Amazonの商品画像を中国サイトで
同一もしくは近い商品画像を抽出して
価格比較するといったものです。
相乗り出品向けのツールですが
画像検索の精度にもよっては
価格差のある商品を見つからないことは
ないと思います…。
ですが、
不特定多数の人が同じツールを使えば、
ツールのユーザー同士の商品が
バッティングする確率は高いです。
“価格差はあっても売れない”
“売れているけど薄利”
もしくは一時的に利益は出ても
すぐに価格競争になる。
この手のツールで引っかかる商品は
飽和しやすい商品ばかりです。
あまりオススメしません。
仕入れてすぐに利益が出なくなった
これは相乗り出品で
特に多い失敗あるあるですね。
懸命にリサーチして
仕入れて出品する頃には
価格が暴落して利益がでない。
相乗り出品である以上、
ある程度は避けられません。
僕的にはそもそも
相乗り出品自体あまり
お勧めしませんが、
・出品者が多い商品
・誰でも簡単に扱える商品
・売れ過ぎる商品
これらいずれかが当てはまれば
特に価格暴落しやすいです。
また、新規出品の場合も
相乗り出品程ではないですが
競合する商品が多ければ、
価格競争に陥る可能性は上がります。
いずれせよ、
物流量を増やし特別な値引きがなければ、
競合の多い商品を扱うのは失敗の元です。
利益が出ると思ったら計算が甘かった
Amazonの販売価格と
タオバオやアリババの販売価格を
単純に見比べて差額がいくらだから
いくら儲かると言う人は
さすがにいないと思いますが、
利益計算がどんぶり勘定になっている人は多いです。
改めて計算し直してみたら
思ったより利益が出ていなかった
という失敗はよくある話です。
僕も物販を始めたころ、
自分がいくら儲かっているのか
よく分からないなって時期もありました(笑)
気付いたら資金が
目減りしてしまう可能性もあるので
利益計算は必ず正確に行いましょう。
計算方法は以下を参考にしてください。
A:売値
B:商品代金
C:為替レート
D:代行手数料(係数)
E:中国(国内送料)
F:国際送料
G:関税率
H:日本(国内送料)
I:管理費(倉庫代など)
J:販売手数料
K:消費税
粗利益の計算方法
A×(1-J/100)-(((B+E)×(1+D/100)+F)×C×(1+G/100)×(1+K/100)+H+I)
利益率の計算方法
粗利益÷(((B+E)×(1+D/100)+F)×C×(1+G/100)×(1+K/100)+H+I)×100
計算方法はこんな感じです。
ケースによって計算式は、
変わってきますので
自分用にカスタマイズして
Excelにでもはめ込んで
活用してもらえればと思います。
仕入れ数量が適当すぎた
出品した商品が順調に売れ、
まだまだ回転率は上るかなと思い
たくさん仕入れたら
思ったより売れていかない。
よくある失敗です。
僕も物流量が少ない時はよくありました。
仕入れ数が多すぎたら、
過剰在庫でキャッシュフローが
著しく悪くなり赤字のリスクが
高くなります。
逆に仕入れ数が少なすぎたら
機会損失が発生し、売上の低下を招きます。
また、検索順位も下がります。
物販ビジネスでは
適正在庫を仕入れることは
非常に重要です。
適正在庫を仕入れるには
自分の仕入れスパンと
対象商品の回転率を
把握する必要があります。
Amazon相乗り出品の場合は、
対象の商品が月に何個売れているか
モノレートでも使って把握して
出品者の人数を割れば計算できます。
例えば、
月30個売れている商品で
自分を含む出品者が5名であれば、
30 ÷ 5 = 6
仕入れスパンは月に1回なら、
6 個が適正在庫です。
ただ、自分が出品した後
出品者数が増える可能性があるので
モノレートで出品者数の推移も確認して
考慮すべきです。
また、モノレートなどの
ランキングの推移から
販売数を調べる場合は注意が必要です。
ランキングの低い商品でしたら
あまり問題はありませんが、
ランキングの高い商品であれば
グラフから販売数を推測するのは無理です。
先ほども出ましたが
在庫追跡ツールを使いましょう。
Amazon新規出品の場合は
明確なデータがないので
最初の仕入れで適正在庫を保持するのは
少し難しいです。
僕はOEM以外のもので
最低ロット数が設けられていないものは
初回の仕入れは20個で固定していました。
本当は無駄なく仕入れるには
出品する商品に近い商品の
過去の販売数を参考にすべきですが、
新規出品の場合は
検索順位が下位から始まるので
仕入れ量を決めるのに参考にする商品は
あまり検索順位の高いものは
選ばない方が良いです。
普段あまり扱っていない商品ジャンルであれば、
多かれ少なかれ誤差が出ると思います
適正在庫を保持するベストな方法は
仕入れスパンを短くすることです。
仕入れスパンを短ければ、
過剰在庫も機会損失も防ぐことが出来ます。
ただ、物流量が少なければ
仕入れ頻度を増やすのは
少し難しいかも知れませんが、
月に2回ぐらいの仕入れ頻度であれば改善できます。
シーズン物が大量に売れ残った
中国輸入を始めた当初、
スノボー用のプロテクターを
仕入れたことがありましたが、
仕入れた時期が悪く
在庫処分に困った
ほろ苦い思い出があります…
シーズン物は仕入れる
タイミングが重要です。
Googleトレンドを使って
多少の商品をどの期間
販売すべきなのか調べましょう。
詳しくは
『中国輸入 トレンド商品の扱い方とリサーチ方法』
を参考にしてください。
中国輸入ビジネス 失敗事例(仕入れ元)
中国から仕入れる場合は特に多い失敗が
- 仕入れた商品が不良品ばかりだった
- 仕入れた商品が偽物だった
この2つ!
仕入れた商品が不良品ばかりだった
中国輸入の悩みの種といえば
不良品の多さですよね。
大量に仕入れたけど、
不良品ばかりで失敗したなんて話は
いっぱあります。
もちろん、中には優良な商品を
販売しているところもあるので
同じ商品でも複数のショップから
少量ずつ仕入れるなり、
代行業者(もしくはパートナー)に
しっかり検品してもらい
不良品は交換してもらうなど
対処しましょう。
仕入れた商品が偽物だった
不良品と同様に中国では
偽物・コピー品が本当に多いですよね。
メジャーなブランドであれば
すぐ気付けますし、
通関時に没収されると思いますが、
マニアックなブランドだと
気付かずに仕入れてしまった
というケースは僕も経験があります。
こっそり販売したい気持ちは
分かります。
しかし、
偽物・コピー品の販売は
商標権侵害のみならず、
不正競争防止法違反・詐欺罪
にも該当します。
失敗しちゃったではすみません。
偽物・コピー品の仕入れを防ぐには
事前に商標登録等を調べてから
仕入れる必要があります。
仕入れる前にJ-platpatというサイトで
確認してください。
中国輸入ビジネス 失敗事例(物流)
物流の失敗は
- 仕入れた商品が輸入できなかった
- 現地パートナーに固執しすぎた
こんなところです。
仕入れた商品が輸入できなかった
中国から日本へと送る際に
航空便では送ることが出来ない
商品もあるので注意が必要です。
特に多いのが
・液体
・リチウムイオン電池
この2点です。
航空会社によってルールは
違いますが特にこの2つは
要注意です。
三脚を仕入れようとしたら
雲台に液体が使われているので
航空便は使用できず、
泣く泣く返品したこともありました。
当時は物流量も少なく、
船便は使っていませんでしたからね。
商品代金の70%しか返ってこなかった記憶があります。
僕自身ちゃんと調べていなかったのも
失敗の原因でしたが、
あまり知識のない
現地パートナーを使ったのも
良くなかったです。
まともな代行業者であれば
事前に「送れない」と
言ってくれたと思います。
現地パートナーに固執しすぎた
僕が中国輸入を始めた当初、
代行業者ではなく現地パートナーに
代行を任せることにかなり固執していました。
掲示板を利用して募集していましたが
なかなか優秀なパートナーに巡り会えず、
苦労しました。
先ほどの三脚の話もそうですが
パートナーに固執して失敗したことは
たくさんあります。
現地パートナーの方が
自由度が高いのは間違いないですが、
代行業者のサービス内容も
多様化したので
今ではあまり不便さを
感じることはないかなと思います。
初心者であれば、
最初は素直に代行業者を
利用したのでいいと思います。
中国輸入ビジネス 失敗事例 (販売)
販売時の失敗はたくさんありますが、
- 輸入できたけど販売できなかった
- 商品ページの作り込みが甘かった
特に注意してほしいのがこの2点です。
輸入できたけど販売できなかった。
輸入はできても販売するのに
申請・許可が必要な商品もあります。
家電なんか仕入れて
販売できず失敗した
なんて人もいるのでは
ないでしょうか?
中国輸入では輸入に関わる法規制よりも
こちらを知らずに違反している人が多い印象です。
中国輸入で特に注意が必要なのが
- 電気用品安全法
- 電波法
- 消費生活用製品安全法
の3つです。
電気用品安全法
電気用品安全法は
対象の商品を販売するには
PSEマークを付けないと
販売できないというものです。
対象となる商品とは基本的に
コンセント使用する製品
と思っておけば間違えありません。
PSEマークを取得するには
手間とコストがかかるので
初心者にはあまりおすすめできません。
電波法
電波法で注意してほしいのが
人気のBluetoothの製品です。
技適マークを取得していない無線機器の
使用は電波法違反となります。
技適マークを取得するには
技適認証を受ける必要があり
こちらもなかなか費用が掛かります。
ただ、電波法違反は
無線機器の使用を制限する法であって
販売を規制するものではありません。
正直、お客さんのことを考えると
技適マークなしで販売するなら
商品ページ明記すべきだと思います。
消費生活用製品安全法
消費生活用製品安全法は
消費生活用製品による一般消費者の
生命又は身体に対する危害の発生の
防止を図るため法律です。
ライターやレーザーポインター
バイクや自転車などのヘルメットなどは
PSCマークを表示しないと販売できません。
とはいえ、PSCマークの表示は
事業者の自己申告なので
意外と難しくありません。
詳しく知りたい方は
経済産業省の消費生活用製品安全法の
ページを確認してみてください
商品ページの作り込みが甘かった
Amazonで新規出品を始めた当初、
商品ページの作り込みが甘く
商品が売れなかった時期がありました。
綺麗な商品画像を用意したり、
商品説明文を工夫したり
色々、試しましたが、
SEO意識してなかったのが
失敗の原因でした。
別にAmazonの新規出品に限らず、
どのプラトッフォームでも
どの部分が検索対象になるのか把握し、
どんなキーワードが検索されやすいか
考えて出品しましょう。
中国輸入ビジネス 失敗 まとめ
これ以外にも、
失敗はたくさんありますが、
特に起こりやすい失敗は
一通り書いたつもりです。
これらを意識しておけば、
あなたの中国輸入で大きく失敗する可能性は減ります。
是非参考にしてください。