MASAです。
仕入れ値を少しでも下げたい!
もっと利益率を高めたい!
物販を行う上で、利益を追い求めること。
これは永遠の課題かもしれません。
ただ、利益率を高める方法は仕入れ価格を下げる交渉だけだと思っていませんか?
物流を最適化することで利益率を高めることは十分に可能です。
そのくらい物販において物流は超重要なんです。
そこでこの記事では国際物流(輸入)に関して、初心者から上級者の方まで役立つ情報をご紹介したいと思います。
国際物流の種類
まず輸入する際に取れる国際物流の方法としては、大きく分けて以下の3つの方法があります。
- 国際郵便
- 国際宅急便(クーリエ)
- 国際輸送業者(フォワーダー)
それぞれ見ていきましょう。
国際郵便
いわゆる郵便物(書類を詰めた封筒や小包)の国際バージョンで、EMSやSAL便がこれに当たります。
2kg〜30kgの重さであれば、国際郵便がだいたい最安値となります。
お小遣い稼ぎ規模や個別発送であれば、この辺を利用するのが一番いいでしょう。
また、国際郵便では個人の方の利用が多いことから、一般の貨物と違って税関申告して許可を得る必要がないため、手軽に使える意味では利便性は高いです。(税関検査はあり)
ただ副業レベルでも30kgというのは少し実践すればあっという間に超えてしまいます。
そのため、やればやるほど利用頻度は少なくなるでしょう。
国際宅急便(クーリエ)
宅急便の国際バージョン。
DHL、Fedex、UPSなどがこれに当たります。
1番のメリットは何といってもその早さです。
上記のような大手クーリエは自社の飛行機を持っているので、とにかく配送が早いです。
1回の仕入れで30kg〜300kgくらいまでの重さの貨物であれば、クーリエはとても使い勝手がいいと思います。
多くの輸入実践者の方が、メインで利用されていると思います。
国際輸送業者(フォワーダー)
フォワーダーは国際物流の全てをハンドリングする業者のことを指します。
国際運送〜通関手続きまで、国際物流を全てコーディネートして手配してくれます。
そのメリットは安さです。
早さはややクーリエに劣りますが、それを比較してもフォワーダーを使った方がメリットがあるケースが多いです。
1回の仕入れでコンスタントに3桁以上の貨物を運ぶのであれば、フォワーダーを検討しましょう。
【物販規模別】国際物流の使い分け方
初心者〜初級者
- 規模レベル:月利0〜10万
- 物流手段:国際郵便、転送会社(クーリエ)
これから輸入を始める方、初めて間もない方、月利数万の方は国際郵便や転送会社を利用しましょう。
物量が少なければ物流の最適化も何もないので、迷わず転送会社一択で大丈夫です。
アメリカからの輸入であればMYUSで十分です。
ヨーロッパ方面であればborderlinxもいいと思います。
特にMYUSはDHLの営業担当者さんも納得するくらい、とても安い輸送レートを持っています。
初級者〜中級者
- 規模レベル:月利10万〜100万
- 物流手段:転送会社、クーリエアカウント
初級者〜中級者の方であれば、小売仕入れ+卸交渉というのがメインの戦法になってくると思います。
その際メーカーや卸業者から、クーリエの自社アカウントを持っているか聞かれるケースが良くあります。
交渉先がアメリカであれば、転送会社に送ってもらう方法で対処できますが、それ以外の国でかつ業者が自社アカウントを持っていないと、高い輸送料を払って大量仕入れすることになります。
そんな時に自社のクーリエアカウントを使って輸送できれば、リードタイムやコストを抑えることができます。
やはり他社に自社コストを依存する形は良くないですよね。
この規模感の方は転送会社を主軸に使いながら、必要に応じてバランスよくクーリエアカウントを使っていくといいと思います。
中級者〜上級者
- 規模レベル:月利100万〜
- 物流手段:クーリエアカウント、フォワーダー
この物販規模になってくると物流コストの見直しをすることで、利益率を高める余地が出てくると思います。
物量によって大きく変わりますが、エアーで運ぶにしてもフォワーダーを利用したり、船便を検討することで利益率を大幅に改善できる可能性があります。
ただ冒頭でもお伝えした通り、クーリエの配送スピードと比べるとやや劣るケースがあるので、以下のように状況によってうまく使い分けるといいと思います。
- 早急に在庫を仕入れたい場合→クーリエ、フォワーダー(エアー)
- 在庫に余裕がある場合→フォワーダー(船便)
フォワーダーについて
ところでフォワーダーって何ですか?
これは良く聞かれる質問です。笑
確かに日常生活を送っているだけでは馴染みのない方がほとんどだと思います。
繰り返しになりますがフォワーダーは、国際物流の全てをハンドリングする、いわゆる「乙仲」と言われる方達のことを指します。
- 出荷元からの貨物ピックアップ
- 国際輸送
- 輸入通関
- 通関後の目的地までの国内配送
上記のことを貿易条件や状況に応じて、最適な物流をコーディネートしてくれる国際物流のプロ業者だと思っておけば大丈夫です。
フォワーダーの種類
- 「どのフォワーダーがいいですか?」
- 「どこかオススメのフォワーダーはありますか?」
これも良く聞かれる質問です。笑
フォワーダーは大小含め多数の会社があります。
また種類という言葉が適切かわかりませんが、実はフォワーダーにも得手不得手があって、下記のように強みが異なるケースが多いです。
- 空輸に強い会社
- 船便に強い会社
- 通関に強い会社
- マルチに一括でやってる大手
そのため、どこがいいというのは一概に言い切れません。
例えば、OCSはANAグループのフォワーダーで、自社の飛行機を持っているので空輸に強いフォワーダーと言えます。
このようにどのような輸送をしたいか?によってフォワーダーの選択は変わります。
マルチに一括サービスを提供している大手フォワーダー
そうは言ってもフォワーダーってどんな存在か想像がつかない・・・という方は多いと思います。
そこで有名なマルチに一括サービスを提供している大手フォワーダーを紹介します。
実際にどんな会社がフォワーダーなのかを知るだけで、フォワーダーの認識が変わると思います。
ホームページをみるだけでも、とても勉強になりますよ。
フォワーダーを利用する流れ
実はそこまで難しくありません。
問い合わせをして、必要な情報伝えて、見積もりやリードタイムを教えてもらい依頼するだけです。
- 商品情報とその量
- インボイス
- 貿易条件
- 航空便か船便か
- 発着地情報
だいたいこの情報をお伝えすれば、見積もりを出してもらえます。
問い合わせすれば親切に教えてくれるので、恐れず問い合わせしてみましょう。
まとめ
- 国際物流の種類
- 実践レベル別の使い分け方
- フォワーダーについて
輸入ビジネスにおける物流の最適化を上記3つの観点からご紹介しました。
貿易条件や船便(コンテナ)のことなど、まだまだ重要な書ききれないことがたくさんありますが、ひとまずこの記事で大枠だけでも知ってもらえればと思います。
僕はいま国際輸送のほとんどをフォワーダーさんにお願いしています。
そのおかげで、1kg120〜130円で輸送できるようになりました。
皆さんも物販規模の飛躍とともに、適時物流の最適化を目指しましょう!