無在庫販売は商品が売れてから仕入れるので在庫リスクが少なく小資金から始められます。
”在庫リスクが少なく小資金でもOK!”
と聞くと学生や主婦の方、副業サラリーマンの方にとってはとても魅力的な販売方法だと思います。
僕が一番最初に取り組んだのもAmazon輸出の無在庫販売ですぐに結果はでました。
正直、数年前は大量出品しておけば誰でも簡単に稼げる感じでしたがそんな状態は長く続かず、多くのセラーのアカウントが止まり消えていきました。。(*_*;
ではAmazon輸出無在庫では全く稼げなくなったかと言うとそうでもなくて、正しいやり方で行っている方は今でもAmazon輸出無在庫でかなり稼いでいます。
稼いでいる人と稼げない人(アカウントが止まる人)は一体何が違うのでしょうか??
今回はAmazon輸出の無在庫販売について考えていきたいと思います。
無在庫販売で商品が売れる理由
購入者の立場になって考えたとき無在庫の商品を買う理由はなんでしょうか?
答えは、値段が安い又はFBA出品者がいないからです。
無在庫で商品を売るためにはFBA出品者がいる場合は最安値で出品して、FBA出品者がいない場合はカート価格もしくは最安値で出品する。
これが大前提となります!
そもそも海外のお客さんからみたら在庫を持っているかどうかは分からないので、結局はカートさえ取れていれば問題なく売れるってことですね。
そしてカートを取る為には上記のような価格設定が必要となるわけです。
※FBA海外配送対応外の商品かつ米国以外の国から買うお客さんも無在庫の商品をよく購入してくれます。
一昔前に流行ったAmazon輸出無在庫販売
冒頭で多くの無在庫セラーのアカウントが止まり消えていったとお伝えしましがどのような手法で販売していたのでしょうか?
多くのセラーが実施していた方法は大きく分けて3パターンあるのでご紹介しておきます。
【自己中心型】
- 大量の海外ASINを集める
- 日本ASINがある商品のみ抽出する
- 送料や利益を価格に上乗せして大量に出品する
【大量出品型】
- ツールにて海外Amazonと日本Amazonの価格差がある商品を抽出
- 抽出した商品を海外Amazonに最安値で出品
- とにかく大量に出品する(最低でも10万件以上)
- 利益は薄利(還付金狙いの場合も)
【新規出品型】
- 日本Amazonにあって海外Amazonにない商品の新規ページを大量に作成する
- 相乗りを防ぐ為にASINを一致させない
- 価格は自分で決めれるので利益は多めにとる
数年前はどのパターンでも利益は取れていましたが現在は一部のセラーしか利益が出ない、もしくは全く売れない方法となっていますで新規で始めるセラーはマネしない方がいいと思います。
あと、ボタン1つですべて完結系の手法も・・笑
Amazon輸出無在庫販売のリスク
先程ご紹介した販売方法は何故おススメできないのか?
その答えは今からご紹介する無在庫販売のトラブルが大量に発生するからです。
1つずつみていきましょう。
ASIN違い
ASINとは
ASINは「Amazon Standard Identification Number」の略で、Amazonグループが取り扱う、書籍以外の商品を識別する10けたの番号です。CD、DVD、ビデオ、ソフトウェア、ゲームなど、書籍以外の商品の詳細ページに記載されています。
Amazonのヘルプページにはこのように記載されています。
世界中のAmazonの共通商品番号のようなものです!
しかしこのASINは100%合っているとは限らずASINは一緒でもまったく違う商品や数量が違う商品があります。
その為ASINが違う商品をツールで抽出→出品してしまうと商品が売れても大赤字、もしくは在庫切れの可能性もあります。
商品重量登録違い
こちらもASINと同様にAmazonのカタログ重量や3辺サイズは100%合っているとは限らないので実際より送料が高くつき赤字になってしまうことも。。
在庫切れ
商品が売れていざ仕入れる際に在庫がない(^^;)
なんとか商品を探して購入したけど価格が高くて結局赤字。
無在庫販売あるあるだと思います。
防ぐ為には在庫管理を頻繁にすることが重要になってくるのですが大量出品しているとツールの規制上しっかり在庫管理するのが不可能となるので在庫切れが多発する恐れがあります。
価格・為替変動による赤字
- 日本Amazonの価格
- 海外Amazonの価格
- 為替
上記の3つは常に変動するので頻繁に価格改定ができないと商品が売れたのに赤字になるケースがあります。
こちらも在庫管理と同様に大量出品しているとツール規制の関係で頻繁な価格改定ができなくなってしまいます。
真贋・知的財産の警告
無在庫に限らず、Amazonで販売していると真贋調査や知的財産権の警告等がきます。
これらは避けては通れないのですが大量出品しているとその件数も増え、適切な対応をしないと最悪の場合アカウントが停止してしまいます。
Amazon輸出無在庫のリスク解決方法は?
紹介したのは一部のリスクでまだ他にもあります。
リスクを0にするのは絶対に無理ですが減らしたり、最小限にとどめたりしてコントロールすることは可能です。
ざっくりとですが先程のリスクの解決策を挙げてみました。
ASIN違い
→商品を目視で確認する
(画面上で1度確認するだけで防げます)
→過去のASIN違い商品をデータベース化しておく
商品重量登録違い
→実際に発送した際にかかった重量を
データベース化していき
それも元に再度価格設定をしていく
在庫切れ
→頻繁に価格改定ができて在庫が切れたら自動で出品停止をするツールを使う
(ツールが管理できる出品数で販売する)
価格・為替変動による赤字
→為替変動にも対応し、頻繁に価格改定ができ赤字になったら自動で出品停止をするツールを使う
(ツールが管理できる出品数で販売する)
真贋・知的財産の警告
→過去に警告があった商品を出品しない(NGリストの作成)
→警告がきた際の対応を予め決めておく
→出品数自体を減らして警告がくる確率を減らす
(出品する商品を厳選する)
ハードルが高い内容もあるかもしれませんがけして不可能ではないですよね。
そして全てツール任せで大量出品しく方法ではこれらのリスクはコントロールできないことも分かっていただけたと思います。
【2020年版】Amazon輸出の無在庫販売は稼げるの?まとめ
繰り返しになりますがAmazon輸出無在庫ではツールで取得したASINを大量出品するだけで稼げる時代は終わったかもしれません。
一方で、現在(2020年)も
Amazon輸出無在庫で稼いでいる人はいます。
- 物流で特別な割引を持っている
- 独自のツールを開発している
- アカウントが古くて強い
- ブランド申請をしている
- 卸・メーカー仕入れ
など他セラーとの差別化をはかり独自路線で稼いでいる方もいますし、
- 無在庫に特化した物流代行会社を使っている
- 無在庫に特化したツールを使っている
- しっかりとしたノウハウを持っている
など無在庫に特化した環境やツールを活用して稼いでいる方もいます。
前者の方は上級者しか厳しいですが後者の方なら初心者でもコツコツと頑張っていけば結果を出すことは可能です。
もしこれから無在庫を販売を始めるなら無在庫に特化した環境やツールを準備することから始めてみてください。
ただし、Amazonの監視が新規セラーにより一層厳しくなってきているので2020年から新規アカウントで大きく稼いでいくのは相当厳しいです。
新規アカウントで無在庫をやりたい方はFBAで半年以上販売するか古くて強いアカウントを購入してから取り組むことをおススメします。
それができない場合は、Amazon輸出無在庫で稼げない、もしくはアカウントが停止するのでebayや韓国輸出等の他販路で無在庫販売を始めた方がいいと思います。
それか在庫を持ってFBAに専念する方がいいですね。。
繰り返しになりますが2020年から新規アカウントでAmazon輸出無在庫販売をするのは相当難しいってことは覚えておいてください。
(参入障壁が上がったので既存のセラーにとっては嬉しいはず。。)
今回の記事がこれからAmazon輸出無在庫を始めようと思っている方の参考になれば幸いです。