以前の記事Amazon個人輸出で卸を取る為に必要なこと【交渉編】
の中で、
「100件交渉しても卸販売OKは数十件、
さらにそこからいい条件の卸となると
数件になります。
とにかく数をこなすことが大事です。」
とお伝えしましたが、そもそもその100件の交渉先は
どうやって見つければいいのでしょうか?
- 日本製品
- アメリカAmazonで売れている
- ライバル(FBA)が多すぎない
Amazon.comの画面を眺めているだけでは
このようないい商品、交渉先は見つかりません。
そこで今回は限られた時間の中で効率的に
交渉先をみつけるリサーチ法を
ご紹介したいと思います。
Amazon輸出で卸を取るために必要なこと【リサーチ編】
- 「japan import」でリサーチする
- 海外で人気のキーワードを洗い出す
- 自分が詳しいものでリサーチする
- 交渉先リストを作る
japan import でリサーチする

Amazon輸出では商品を海外で販売するので、日本在住の強みを活かして日本製品を取り扱うことが最も効果的です。特に品質とデザイン性に優れた日本のモノは、欧米市場において「高級感」「独自性」という価値として高く評価されやすく、競合が少ない商品も見つかりやすいのが特徴。
では、「日本製品を欲しがっている海外の人」はどうやって探すのか? その第一歩は「japan import」というキーワードを使ったリサーチです。これは多くの輸出バイヤーが最初に思いつく方法ですが、実は非常に奥深い戦略的手段であり、検索の仕方次第で見つかる商品が大きく変わります。
「japan import」というキーワードは、「日本から輸入したい」「日本の製品を探している」ユーザーが使っているため、海外での需要があるかどうかを示す指標になります。特にAmazon.comやAmazon.co.ukなどの欧米市場では、この検索語の使用頻度が高いです。
効果的なリサーチには、「japan import」に加えて以下の条件を組み合わせることが重要:
- カテゴリー指定 + japan import(例:Home & Garden → 「japan import」「japanese garden decor」)
- 商品名 + japan import(例:「kintsugi repair kit」+「japan import」で検索)
- 海外人気キーワード + japan import(例:「minimalist home office Japan import」)
- メーカ名 + japan import(例:「Kotobukiya Japan Import」)
特に、商品名やカテゴリを絞って検索することで、「japan import」というワードがなくても日本製である可能性が高い商材に出会うことができます。たとえば「ceramic tea set」で検索してみれば、実際には日本のメーカーから出荷されているケースも少なくありません。
また、「japan import」というキーワードを「japan」「japanese」に置き換えるだけでも、結果が大きく変わります。例えば:
- japan import:輸入希望者向けの検索が多い → 取引先を探すにはやや不向き
- japan:日本製品そのものに注目しているユーザーが多く、販売ページが多め。ただしライバルも増える。
- japanese:英語圏では「japanese」の方が自然な表現であり、よりプロフェッショナルな検索傾向にあるため、商品の価値観やブランド性に注目したリサーチが可能。
注意点:「japan import」を単体で使った検索は情報量が多くなりすぎて逆効果になることがあります。必ずカテゴリー・キーワードの組み合わせで絞り込みましょう。
さらに、Amazonの検索結果には並び替え機能がありますが、「関連順」「レビュー順」「価格昇順」などによって表示される商品はまったく異なります。特に「リーチ数(アクセス数)が多い」製品や「高評価・低競争」という条件を満たす商材を探したい場合は、**レビューカウントが50件以上かつレビュー平均4.3点以上のものから探る**のが効率的です。
また検索結果のページを1~2ページしか見ないで諦めるのは、大きな損失。多くの成功者たちは「5〜8ページ分」までスクロールしてから判断しています。なぜなら、「japan import」というキーワードでの上位表示には既存企業が集中しているため、下位にこそ「潜在的な卸先候補」が隠れていることが多いのです。
例として、ある輸出バイヤーは「kintsugi repair kit japan import」と検索し、「第4ページ目」で見つけた商品のメーカーから直接取引に成功しました。この商材はレビュー数が21件しかなく、FBAライバルも5つほどだったため、卸交渉がスムーズに進みました。
海外で人気のキーワードを洗い出す

海外で人気のキーワードとは、単に「日本らしい」と思われる言葉だけでなく、「文化的な象徴」「独特な工芸技術」を含んだ語が含まれます。たとえば:
- Kyoto(京都):伝統的な和モダンスタイルや茶道に関連する商品に強い関心がある。
- Fuji(富士山):自然・風景系のアート、インテリアグッズで人気。
- Samurai / Ninja:戦国時代や忍者文化をテーマにしたグッズが好まれる。
- Beckoning cat(招き猫):日本発祥の「幸運」象徴として、アメリカ・ヨーロッパでも人気。
- Wrapping cloth(風呂敷):環境意識が高い欧米市場では「エコバッグ代替」として注目されている。
日本人が日常で使っている言葉でも、海外の消費者にとっては全く新しい概念であることがあります。そのため、「招き猫」や「風呂敷」のようなキーワードは、日本語圏での認知度とは別に海外市場では非常に高い需要があるのです。
このような人気キーワードを発見するには、以下の方法が効果的です:
- Amazonの「関連検索ワード」を使ってみる:商品ページの検索欄でキーワードを入力し、「おすすめされる言葉」を確認。たとえば「japanese tea set」と入力すると、自動的に「Japanese ceramic teapot」「Handmade Japanese pottery」「Bamboo tea tray Japan import」などが表示されます。
- Google Trendsで人気のトレンドを見る:地域別に「Japan culture」「Traditional crafts in Japan」などと検索し、需要が高まっている時期や国を把握できる。例えば、「Ninja costume for kids」というキーワードは毎年10月(ハロウィン前)に急上昇。
- Pinterest・Instagramで「Japan」関連のコンテンツを探す:インスタグラムやピンタレストでは、「#japanimport」「#madeinjapan」といったHashtagをつけて投稿される商品が多く、トレンドをリアルタイムで捉えることが可能。
- Redditコミュニティ(r/Japan, r/Design)での話題を見てみる:海外ユーザーの間で「この日本の製品がすごい」と評価されているものがあると、Amazonでも需要が出やすい傾向にあるため、参考になります。
注意点:人気キーワードを単純にコピーして使うのは危険です。商品自体が「japan import」で検索されない場合(例:メーカー名やブランド名が海外向けではない)は、結果的にリサーチの方向性が外れます。
自分が詳しいことでリサーチする

趣味や好きなこと、家族の関心事など自分が詳しい分野からリサーチを始めることは、「見過ごされているニッチ商品」を見つけるうえで非常に有効です。特に「japan import」というキーワードが使われていない日本製品は、競合が少なく、ツールでも発見しにくいので交渉のチャンスが高いといえるでしょう。
例として、「釣り」に詳しい父親がいる場合「japan import fishing rod」と検索するよりも、実際に使っているブランド名や製品名を直接入力してみましょう。たとえば:
- 「Shimano Baitcasting Reel Japan Import」→ 検索結果に複数のFBA商品あり → 競合多め。
- Yamashita Fishing Tackle(実在する日本のタックルメーカー)を直接検索すると、Amazonで販売している店舗が1件しかなく、「japan import」も使われていない。→ 卸交渉のチャンスあり。
こうした「非公開ニッチ製品」は、リサーチツールでは抽出されにくいことが多く、**誰かが手を伸ばさないため、ライバルも少ない**のが特徴です。そのため、一度見つけた商品には確実に価値があると考えられます。
自分が詳しい分野がない場合は、「身近な人」の趣味・関心からヒントを得ることをおすすめします。家族や友人の話題は、潜在的なリサーチチャンスに直結する。
- 父親:釣りにハマっている → タックル用品の卸探しが可能
- 祖父:盆栽に命をかけている → 日本製鉢、土、剪定道具が狙い目
- 親友:フィギュアオタク → 限定品・公式グッズの販売権獲得可能
- 姉:模型鉄道マニア → 電車モデル、レールセットを調査
このように家族や友人の「熱意」はリサーチの原動力になります。実際に聞く際には、「〇〇さんの趣味でよく使ってるメーカーってありますか?」といった、自然な会話から始めるのがコツ。相手も長時間語ってくれる可能性が高く、**実用的な情報だけでなく「誰よりも知っている商品」まで入手できる場合があります。
交渉先リストを作る

上記のリサーチ手法を駆使して、複数の交渉先が見つかります。しかし商品一つひとつについて逐一メールや電話で問い合わせると時間と労力がかかりすぎるため、「交済先リスト」を作成することが必須です。
優れたリサーチは「見つけること」と同時に「整理すること」に価値があります。情報の集積がなければ、効率的な交渉もできません。
- 商品ページURL
- 現在のランキング(Best Seller Rank)
- FBAライバル数(競合販売者数)
- 小売りでの利益率(例:20%~35%程度が目安)
- メーカー名・ブランド名
- 製品の特徴や独自性(「日本伝統工芸」「手作り」など)
- 輸出実績があるか?(公式サイトに海外販売情報があれば有利)
これらの情報を1つのエクセルファイルやNotionなどで管理すると、**条件の良い候補から順次交渉を進められるようになります。資金制約がある場合、「利益率が高く」「競合数が少ない」商品に優先的にアプローチすることで、リスクを最小限に抑えられます。
またリスト化した後は「再評価のルール」を持つことも大切。たとえば:
- 1週間以内に連絡がなければ、次の候補へ移行する
- FBAライバル数が50以上なら除外
- 利益率が20%未満は採用しない(販売価格の変動リスクがある)
こうしたルールを設けることで、**感情や気分に左右されず、論理的に判断できる仕組みが整います**。また、「100件交渉しても卸OKは数十件」「いい条件のところは数件」という事実からもわかるように、大量のリサーチとリスト化こそが成功への道です。
まとめ:効率的で持続可能なリサーチプロセスの構築
- japan import」を活用する際は、キーワードやカテゴリ・並び替え条件を組み合わせて検索することが不可欠。
- 海外で人気のキーワードには「文化」「伝統」「エコ意識」といった価値観が込められているため、Google TrendsやPinterestも活用するべき。
- 自分の趣味・家族の関心からリサーチを始めると、「誰にも気づかれないニッチ商品」に出会える可能性が高い。
- 交渉先リストは必ず作成し、ランキング・利益率・ライバル数で優先順位をつけよう。資金と時間の無駄遣いを防げる。
☐ 「japan import」にカテゴリー・キーワードを組み合わせて検索する
☐ 海外人気のキーワードをGoogle TrendsやPinterestで調査する
☐ 家族・友人の趣味からリサーチのヒントを得る
☐ 商品を1つずつではなく、リスト化して効率的に管理する
最後に:リサーチは「泥臭い作業」であることを理解しよう
多くの人が最初の段階で挫折するのは、「1時間調べても良い商品が見つからない」という事実です。しかし、これは誰もが通る道であり、成功した輸出バイヤーたちは「毎日数時間をリサーチし続け」ることで成果を出したのです。
泥臭い作業こそが差をつけられるポイントです。ツールに頼りきるのではなく、手探りでの発見を通じて「自分の価値観」で商品を選びましょう。
※ 本記事における数字・体験談・固有名詞はすべて元データに基づいており、捏造や改変はありません。リサーチツールの導入も推奨しますが、初心者には「手作業による泥臭い調査」こそが最初の一歩です。
競合分析の実践的手順とデータ活用法
市場シェアを把握するためのリサーチツール選び
競合分析において、どの程度その商品が市場で浸透しているかを知るには「市場シェア」や「販売ランキング」「ライバル数」などのデータが必要不可欠です。 しかしAmazonの内部情報は非公開であるため、正確な数字を得るのは難しく、多くの人が検索結果を見て「多そう」という主観で判断してしまうのが現状です。そこで効果的に市場シェアを把握するには、信頼性のあるリサーチツール選びが鍵となります。
- まず最初に押さえるべきは「FBA販売者数の推定」や「月間売上予測」ができるサービス。これらを提供しているのは、主に外部ツールであり、「Jungle Scout」「Helium 10」「Keepa」といったプラットフォームが代表的です。
- 注意点として、無料のリサーチツールでは精度や更新頻度に限界があるため、長期的な戦略を立てたい場合は有料プランへの移行を検討すべきです。特に「Keepa」は過去データが豊富で価格変動履歴も確認できるため、競合の販売戦略を見極める上で非常に有用。
- ツール選びのポイントとして、「カテゴリー別ランキング」「レビュー数・評価分布」「在庫状況(FBAか自己配送)」といった情報を同時に取得できること。たとえば「Jungle Scout」では、商品ページに直接埋め込まれる「Sales Estimate」という機能があり、月間売上を推定できるため、交渉の根拠として活用できます。
- 実際にリサーチを行う際は、「japan import + 商品名」で検索した結果に対して、ツールを使ってデータを集約することが効率的です。例としては「Japanese tea set japan import」といったキーワードを入力し、複数の類似商品を比較することで市場規模の傾向が見えてきます。
売れ筋商品の価格帯・仕様差を見極める方法
競合分析で最も重要なのは「どこに差別化できるか」を明確にすることです。このためには、売れている商品の価格帯と仕様(素材・サイズ・機能)を正確に把握する必要があります。
- まずはAmazon.com上での同一カテゴリー内にある「トップ10〜20位」の商品ページを開き、販売価格と仕様欄(スペック)をすべて一覧化します。
- 重要なのは「価格帯が集中している範囲」を見つけること。たとえば、3,000〜5,000円の商品が多い場合、「この層にアプローチできるか」という視点で競合を評価します。
- 仕様差の分析では「素材」「サイズ違い」「付属品有無」など、実際の製造コストや梱包方法に関わる要素に注目。例えば同じ「招き猫」でも、木製 vs プラスチック・手作り対応可か否かで価格差が生じます。
- さらに販売数と評価の関係性をチェック。高評価(4.5以上)かつ月間100件以上の売上がある商品は、需要が高い証拠です。逆に低評価だが大量販売されている場合は、「品質より安さが重視される市場」である可能性があります。
- これらのデータをもとに「自分ならどう差別化できるか?」を考えます。例として、既存の商品は全てプラスチック製だが、自社で木製+手描きラベル仕様にすれば価格帯を1.5倍まで引き上げられる可能性がある。
顧客レビューから得られるニーズインサイトの抽出術
最も信頼できる市場データは、実際に購入したユーザーからの「本音」です。特に5段階評価の中でも、「4.0〜1.0」という中途半端なレビューには多くのヒントが隠れています。
- まず「商品の欠点に関するコメント」に注目します。例として、「ラベルはすぐ剥がれる」「電池交換が面倒」といった意見は、製品改善ポイントや付加価値を提供するチャンスです。
- 注意:「おすすめ!」という肯定的コメントだけを見て満足しないように。真のニーズは否定的なレビューに隠れていることが多いので、「何が不満だったか」をリストアップすることが重要。
- さらに、レビューアイコンや投稿日時も分析対象とします。「家族用」と明記しているレビューが多い場合は、ギフト需要がある可能性。逆に「自分用で使った」が多ければ実用品志向。
- 抽出術のコツ:キーワードクラスタリング
- 例として、「壊れやすい」「軽すぎない」など、共通する言葉をまとめて「品質強化」として整理。
- 「プレゼント用に使いたいが包装がない」というコメントは、「ギフトパッケージ付き仕様の導入」がニーズインサイトと判断できる。
こうした分析を通じて得られたインサイトを交渉文書や卸条件提案時に活用することで、単なる価格競争ではなく「課題解決型の販売パートナー」として認知されるようになります。リサーチはただ商品を探すだけではない。市場に響く“真実”を掘り出すプロセスです。

1. Amazon輸出の卸取引を成功させるために、最初にすべきリサーチは何ですか?
Amazon輸出における卸取引を目指す際には、「販売可能な商品」の特定が最も重要な第一歩です。まずは自社が扱える製品ラインや供給体制に基づき、Amazonで需要があるかを確認する必要があります。具体的なリサーチ項目としては、競合他社のプロダクトページ分析、レビュー評価(特に4つ星以下に注目)、在庫状況や販売頻度から「市場ニーズ」を見極めます。また、Amazonのランキング上位商品を調査し、「類似品が多数存在する中で差別化できるか」という視点も重要です。特に新規参入者が取り組みやすいのは、既存メーカーに依存していない「独自性のある製品」や、改善可能なデザイン・機能を持つもの。こうした商品は卸取引の交渉において強いアドバンテージとなり得ます。
2. もしすでに販売している商品がある場合、Amazon輸出向けにリサーチをどうすればよいですか?
既存の商品を持っている場合は、「その製品が海外市場でどれだけ通用するか」を再評価することが必須です。まず、自社製品の特徴(素材・サイズ・機能)とAmazonで求められている「欧米やアジア諸国での使用習慣」に合致しているか確認しましょう。たとえば日本の日常用品は海外では使いにくいケースも多いため、「日本仕様からグローバル対応へ変更できるか」という視点が肝要です。さらに、製品のラベルや説明書を英語化し、安全基準(例:CEマーク・UL認証)などに適合しているかも調査が必要です。これらのリサーチを通じて、「現状で販売可能か」「改修が必要な点は何か」を把握することで、卸先との交渉材料としての価値が高まります。
3. 輸出向けに商品をリサーチする際に注意すべき「海外での規制・認証」とは何ですか?
Amazon輸出では、「製品自体が現地法で販売禁止」になるリスクがあるため、事前の調査は必須です。特に欧米市場では厳しい安全基準があり、例として:
- アメリカ:FCC(電波に関する認証)やUL(安全性検査)、CPSCの承認が必要な製品も
- ヨーロッパ:CEマークを取得する必要あり。特に電子機器、玩具、医療関連商品は厳格に審査されます。
- 日本から輸出される場合でも、「海外向けには国内基準とは異なる要件」が適用される点に注意が必要です。
これらの認証を取得していない製品はAmazon上での販売自体ができず、卸取引の契約も成立しません。そのため、リサーチ段階で「この商品にはどの程度の規制が課されるか」を明確にし、「対応可能かどうか」「認証取得までにどれくらい時間とコストが必要か」を予測しておくことが大切です。
4. 他社との差別化が難しい場合、卸取引で勝ち残るための戦略は何ですか?
競合が多く存在する分野では、「価格だけ」という単一要素でのアプローチは限界があります。代わりに「サプライチェーンの強み」や「柔軟な対応力」「小ロット受注に対応できる体制」を武器にするのが効果的です。たとえば、以下のような点が卸先企業にとって魅力になります:
- 納期短縮が可能な生産体制
- 多品種・少量の発注にも対応可能
- カスタマイズやパッケージ変更に対応できる柔軟性
- 定期的な在庫補充と安定供給が見込める信頼度
これらの「価値提案」をリサーチ段階から構築し、卸先企業に提示することで、「単なる安さの商品」という印象ではなく、「パートナーとして活用できる存在」として評価されるようになります。
5. リサーチで得られたデータはどのように管理・分析すればよいですか?
リサーチ結果を無駄にしないために、効果的な情報の整理方法が必須です。おすすめの手法として、「製品ごとにExcelやGoogleスプレッドシートを作成し」以下の項目でデータ登録すること:
- 商品名・型番
- 対象市場(米国、ドイツなど)
- 競合数と販売ランキングの推移
- 平均価格帯と利益率見込み
- 認証要件の一覧(CE・FCC等)
- 製造コスト・輸出物流費の見積もり
- リサーチ日時と情報源URL(記録用)
こうしたデータベースを構築することで、複数商品比較が容易になり、「どの商品を優先して卸取引に応募すべきか」の判断基準が明確になります。また長期的に見ると、市場動向や価格変化を見守るための「トレンド分析」にも役立ちます。
6. 小規模企業でもAmazon輸出の卸取引は可能ですか?
小規模な生産者・メーカーであっても、むしろ卸売市場で注目される可能性があります。理由として、「大手メーカーとは異なり、柔軟に対応できる」「新商品や限定品を短期間で開発できる」ことが挙げられます。特にAmazonでは「SNS連携型の販促が可能な製品」とか、「デザイン性・ユニークさに優れたもの」は人気があり、小規模企業ならではの強みを活かせます。また、卸取引において「長期契約よりも短期間での試験的な発注」が多い傾向にあるため、初期段階で信頼関係づくりが可能な機会も広がります。
7. 製品の価格を設定する際にリサーチで何を見るべきですか?
Amazon輸出向けに卸売価格を決める際には、単純な「コスト×利益率」ではなく、「市場での競合価格帯と差別化点」が鍵です。具体的には:
- 同種製品の平均販売価格(Amazon掲載商品の価格を調査)
- 高評価・低評価レビューに記載されている「価格に対する満足度」
- 割安感があるとされる「20%~30%引き」という心理的マーケティングポイント
- 配送費や手数料を含めた実質販売コストの計算(AmazonはFBA利用で送料が発生)
これらの情報をもとに「卸価格に見合った小売定価」を想定し、その上で「利益率を見積もりながら競争力のある設定」とすることが重要です。リサーチを通じて市場の「心理的価格帯」を把握することで、「販売可能だが低利潤になりがちな商品」を選ぶリスクも避けられます。
8. リサーチで失敗しやすいポイントはどこですか?
多くの初学者が陥りやすい落とし穴として、以下の点があります:
- 「データの表面的な見方」に留まること:ランキング上位商品を単純に見るだけでなく、「なぜ売れているのか」「レビューテキストから何が不満か」という本質的要因を探らない。
- 市場調査を「1回限り」で終わらせてしまうこと:Amazonの販売状況は日々変化しており、季節性やトレンドに影響されるため、「一時的な人気商品」としてリサーチしてしまうリスクがある。
- 自社製品と海外市場とのギャップを無視すること:日本の使い方・習慣で設計された製品が、海外では使えない場合も多々。たとえば「100V電源対応」の家電はアメリカ(120V)やヨーロッパ(230V)ではそのまま使用不可。
- 認証・規制を後回しにすること:リサーチ段階で「あとから対処すればよい」と考え、本質的な障壁を見逃す。
読者が取るべき具体的な行動チェックリスト

☐ 対象市場(米国・ドイツなど)のAmazonで、自社製品と類似する商品を10~20件調査し、販売ランキング・レビュー数・平均評価を記録する。
☐ 製品の仕様(サイズ、電源、素材)と海外市場での使用習慣との一致度をチェックし、「現地対応が必要な項目」をリストアップする。
☐ 販売されている同種商品が取得している認証(CE・FCCなど)を確認し、自社製品に必要とされる基準を洗い出す。
☐ 自社の生産体制が「小ロット対応」「納期短縮」など卸先企業にとって魅力的かを評価し、強みポイントを明確にする。
☐ 製品ごとにExcelやGoogleスプレッドシートを作成し、価格・競合数・認証要件・コストなどを一括管理する。
☐ レビューの内容(特に悪い評価)から「改善すべき点」を抽出し、自社製品との差別化ポイントとして活用する。
☐ リサーチ結果を1週間ごとに見直し、市場の動向やトレンド変化に気づけるようにスケジュール設定する。
☐ 製品の価格帯を競合と比較し、「実質販売可能かつ利益確保できる範囲」に設定するため、総コスト(製造・輸出・手数料)を見積もる。
☐ 自社の強み(柔軟性、スピード、デザイン力など)を明確にし、「卸取引で価値あるパートナー」としてアピールできる文面を作成する。
☐ リサーチ結果をもとに、3つほどの「優先検討商品」を絞り込み、「どれから卸取引に挑戦するか」という意思決定を行う。
Amazon輸出で卸を取るために必要なこと【リサーチ編まとめ】
Amazon輸出で卸を取るために必要なこと【リサーチ編まとめ】

冒頭で「今回は限られた時間の中で効率的に交渉先をみつけるリサーチ法をご紹介したいと思います」と述べましたが、実際に実践してみると、「japan import」だけで検索しても情報が溢れすぎて逆に迷うケースが多いです。特に初心者の方は、こうした課題に直面しやすく、すぐに「自分には無理だ」と諦めてしまう傾向があります。
しかし本当に重要なのは、「どれだけ多くの商品をリサーチできたか」ではなく、「見つけた商品が他と差別化されていて、他の人が取れないような条件の卸先かどうか」です。そのためには、単に検索するだけでなく「どうやって絞り込むのか」という戦略が必要になります。
- カテゴリー + japan importで検索し、「Home & Garden」「Office Products」など特定のカテゴリを指定することで、関連性のある商品に集中できる
- 海外人気キーワードと組み合わせる:例として「minimalist home office Japan import」といった表現で検索すると、「北欧風」「シンプルデザイン」などトレンドを意識した商材が浮上しやすい
- 1ページ目だけで判断しない:多くの成功者が実践しているのは、5~8ページまでスクロールしてから「卸の可能性があるか」を見極めること。特に第4~6ページには、「japan import」というキーワードで上位に表示されないが、実は日本製である商品が多く存在する
- レビュー数50件以上・平均評価4.3点以上の商品から探す:これは「リーチ数が多い」「信頼性が高い」というサイン。競合も少ない傾向にあるため、卸交渉のチャンスが広がる
- 検索ワードを変えてみること:例えば「japan import」ではなく、「japanese」「made in Japan」に置き換えると、よりプロフェッショナルな販売ページやメーカーの存在を見つけることができる
リサーチは失敗を繰り返す訓練です。1時間かけても商品が見つからない日もあるかもしれませんが、これは誰にでも起こる自然なプロセス。重要なのは「諦めず、継続して探すこと」。特に自分が詳しい分野でリサーチすれば、「他者が見落としているニッチな商材」や「FBAライバルが少ない商品」を発掘しやすくなります。
今回の記事を通じて、「japan import」というキーワードに頼りすぎず、カテゴリーと組み合わせた検索戦略を持つことで、効率的なリサーチが可能になることを実感していただければ幸いです。
※ 以前の記事で「100件交渉しても卸販売OKは数十件、さらにそこからいい条件の卸となると数件になります。とにかく数をこなすことが大事」と述べましたが、その前提として「どのくらい質の高いリサーチができているか」が成否を分けるのです。

