Amazon輸入ビジネスで、化粧品のカテゴリーを扱いたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
ただし、海外の化粧品を輸入し販売するときには輸入販売に必要なライセンスが必要となってきます。
個人的な使用目的で輸入する場合は特に規制はありませんが、これが販売用に輸入するとなるとかなり厳しい規制がかかってくるので一般的には商業輸入できません。
じゃあ個人輸入として化粧品を輸入すればいいのでは?と思う方がいるかもしれませんが、販売用に輸入した商品を個人用だと嘘をついて申告するのは違法です。
友人に無償であげたりフリマに出す場合個人利用の輸入には当てはまらないので、十分に注意が必要ですね。
化粧品の輸入販売は「薬機法」に関係してきますので、輸入できないという事態にならないためにも正しい知識を身につけておきましょう。
こちらでは、Amazon輸入で化粧品は販売できるのか、輸入販売に必要なライセンスとは、について詳しく解説していきます。
Amazon輸入で化粧品は販売できる?
まず、Amazon自体では化粧品の販売は許可されていますが、これが輸入した海外製品となると話が変わってきます。
結論から言うと、素人の方がAmazon輸入で化粧品を販売するのはまず無理でしょう。
後に詳しく説明しますが、輸入した化粧品の販売には厳しい規約が定められており、ライセンスがないと輸入販売する事が出来ません。
素人の場合このライセンスの取得が非常に難しいので、まず諦めたほうが良いです。
また、ライセンスがないのに販売目的で輸入した場合は税関でストップされ、最終的に全て棄却するか返送しなければならなくなります。
Amazonでの販売だけでなく、オークションやフリマサイトで出品するのも違法ですのでくれぐれも注意しましょう。
化粧品を販売目的で輸入する為に必要なライセンス
化粧品を販売目的で輸入する場合は、ライセンスを持っているかどうかの確認が行われます。
ライセンスがあれば税関を通り抜けて無事輸入できるのですが、このライセンスの取得難易度はかなり高いので、現実的には取得は難しいでしょう。
販売目的で化粧品を輸入する場合、税関に「薬監証明」を提出する必要がありますが、この薬監証明を取得するためには「化粧品製造販売業」と「化粧品製造業」の2つのライセンスが必要となります。
「製造業」っていうけれど製造するんじゃなくて輸入するだけなんだから関係ないのでは?と思うかもしれません。
ですが、実際には海外で製造された化粧品の成分に日本では使用が認められていないものも含まれている可能性があるため、国内で必要な検査をすることが定められているのです。
また、この2つのライセンスを得るためには、常用の薬剤師を何人以上雇わなければならないなどの厳しい条件をクリアする必要があり、かなり高額な資金がかかってしまいます。
個人の資金力ではまず支払えるような金額ではないので、素人は化粧品の輸入販売をあきらめたほうがいいと言われるのはこの為です。
「化粧品」のカテゴリーにはどこからどこまで含まれる?
化粧品というと思い浮かぶのは、口紅やファンデーション、マスカラやチーク、アイシャドウなど、女性が一般的に使うメイク用品ではないでしょうか。
もちろんこれらは化粧品のカテゴリーに当てはまるので、輸入販売にはライセンスが必要となります。
しかしこれ以外にも化粧品のジャンルに当てはまる商品がいくつかあるので、リサーチや輸入の際には気を付けなければなりません。
以下の商品も化粧品のカテゴリーに含まれるのものです。
- スキンケア化粧品
- メークアップ化粧品
- 香水等の芳香化粧品
- 浴用石けん
- ボディークリーム
- シャンプー、リンス
- 歯磨き粉など
特に石鹸に関しては見落としがちなので、くれぐれも注意が必要ですね。
参考までに薬機法では化粧品を以下のように定義しています。
人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの。
上記で紹介した以外にも化粧品に該当する商品は沢山あるので、分からない時や迷ったときは扱わないほうが無難でしょう。
最後に
Amazon輸入で化粧品は販売できるのかについて、また、輸入販売に必要なライセンスとはについて解説しました。
化粧品を販売目的で輸入する場合は、「化粧品製造販売業」と「化粧品製造業」の2つの許可が必要でした。
しかし、これらの取得には厳しい条件をクリアしなければならない事と、高額な資金がかかる事から素人にはまず難しいです。
誤って化粧品に該当する商品を大量に仕入れしてしまい税関で棄却する事になったり、海外に返送する事になり大きな損失を生まないためにも、ライセンスがない場合は輸入販売すべきではないでしょう。
化粧品のカテゴリーには意外と広範囲の商品が含まれるので、化粧品に該当するか分からない場合は扱わないようにしましょう。